コラムVol.2 (古民家暮らし)

古民家いなか暮らし(その1)

不便を愉しむ生活

 いつの時代でも、人はより便利なもの、効率の高いものを求めてきました。そんな欲求を満たすために、日々、新しい商品が生み出され、また消えていきます。こうした目まぐるしい変化の中で、人の心は、どれほど潤い、満たされてきたのでしょうか。ふと立ち止まると、どこかに何かを置き忘れて生きたような、物足りなさに気付くことはないでしょうか。

 私たちは『飛騨』という地において、古民家での田舎暮らしを物心両面からサポートしている、ちょっと変わった不動産屋です。

 ここ飛騨には、次の住み手を求めている、重厚で美しい古民家が点在しています。私たちはそれらを移築、再生し、この地において、心の豊かさを実感できる、そんないなか暮らしをしてもらうための、お手伝いをさせてもらっています。

 いなか暮らしに、夢や憧れをお持ちの方は、ことのほか多いのではないでしょうか。ですがその最初の一歩は、おいそれと踏み出せるものではないと思います。

 たしかに、いなか暮らしは便利とは言えません。古民家も、愛情を注いで磨き上げなければ、その美しさは薄れてしまいます。同じ地に暮らす人たちとも、ときには助け合わなければなりません。ですが、毎日の手間や作業が、そして、まわりの人たちと交わす何気ない会話が、いままでにはなかった満ち足りた時間なのだと、やがて気づくはずです。

 空の青さに心躍り、鳥や虫の歌声に癒され、脈打つ山の緑にときめく。そんな環境に身を置いていると、不便と思えることさえ、愉しみや愛おしさに変わるのです。

▼ いなか暮らしとは、大地が織り成す時間を共に生きることです。古民家での生活とは、世代を超えて培った美を再び育むことです。忙しい日々のなかで置き忘れてきた何かが、そこから、見つけられるかもしれません。

  

古民家いなか暮らし(その2)

季節の色を知る喜び

飛騨という地は、日本のほぼ真ん中に位置しています。その面積の多くは、山岳地帯によって占められているため、森林の豊富さ、川の清らかさは、他のどの地域と比べてもひけをとりません。

豊かな自然が息づく場所には、四季によって移り変わる美しい情景があります。もちろん、都市部であっても、それらに接する機会は少なからずあるでしょう。とはいえ、めぐる季節が放つ、鮮やかでまばゆいばかりの「色彩」は、ガラスとコンクリートの覆われた街では、ともすれば、あまり感じられないのではないでしょうか。

ですが、ここ飛騨の地では、季節とはまさに色そのものなのです。咲き誇る桜を愛でる春、輝く山の青さに心躍る夏、乱れ染まる木々に癒される秋、一面の雪に目を細める冬。

それぞれの季節が発散する色は、命の息吹であり、大地の表情だといえるかもしれません。そんな色の数々に接したとき、人は、かけがえのない瞬間を、いま生きているのだ、という実感を持つはずです。

そして飛騨には、この自然の懐で生まれ育ち、長く暮らしてきた人たちがいます。この人たちは、洗練されたスマートな社交家ではありません。素朴で、飾ることもなく、ただそれゆえに、外部から移住してきた人たちにとっては、取っ付きにくさを感じてしまうこともあるかもしれません。ですが、飛騨の自然と同じように、鮮やかでまばゆいばかりの笑顔を見せる人たちです。

私たちは、ここ飛騨の地で、古民家の移築と再生を手掛けていますが、単に家のお世話をする仕事をしているわけではありません。私たちは、いなか暮らしをはじめる方に、この飛騨の地を愛していただけるように、また、この地に古くから住む人たちと豊かな関係を築いていただけるように、いつまでも助力を惜しまないつもりです。

古民家いなか暮らし(その3)

年月(とき)に磨かれる価値

いうまでもないことですが、古民家は『木』で造られています。これら木材の寿命は、ことのほか長く、たとえばケヤキは、およそ四百年に渡って強度を保ち、ヒノキに至っては、千年を経てもほとんど劣化しません。また、工法の面から見ても、古民家には特筆すべき耐久性が秘められています。柱の組み付けには釘を用いず、彫った溝に出っ張りを嵌め込む、いわば組み木と同じ方策がとられています。溝と突起それぞれの形状は、仮に地震に見舞われても柱が外れてしまうことがないよう、洗練された工夫が凝らされています。

長年の経験から得たこれらの技術は、幾世代にも渡って受け継がれ、その過程で、家は、日本の風土や景観に溶け込む美しい佇まいを獲得しました。ゆえに古民家は、見る人の心に懐かしさを覚えさせ、そこに住む人の心を豊かにさせるのです。

古民家の持つしなやかな堅牢さは、最新の建築物と比べても、決してひけをとりません。しかも、手入れが行き届いた古民家は、時を経てもその価値を減らすことはなく、むしろ高めています。

メンテナンスが面倒なのでは、と不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、日々家を磨き上げることは、古民家に住む大きな楽しみの一つであり、財産です。家への愛着を深めることで、家はよりいっそう美しさを増し、さらにその命を長らえていきます。将来は愛する家を次の世代へ受け渡したり、ふたたび別の場所へと移築させることも可能です。

私たちは、やむを得ない事情で、住み慣れた古民家を手放す方や、住み手のない古民家をお持ちの方から、新しく住人になられる方へのバトンタッチをお手伝いしています。古民家の解体、移築、リフォームについて、また、ここ飛騨という土地の特性や魅力について、それぞれ深く理解していると自負しています。

古民家での田舎暮らしに、興味や関心をお持ちの方は、ぜひ一度、ご相談ください。

 

「古民家暮らしがしたい!」あなたのその考えは自然です。住まいの在り様が自分や家族とって大切と考える人にとっては至極あたり前のことであり、選択としては決して間違っていないと断言します。ただ古民家はいい意味でも悪い意味でも枯れています。わびさびを強く顕現しています。そのわびさびの捉え方、つまり肯定的な方はOKであり、否定的な方はNO、極めて単純でいいと思います。

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